Facadeパターン

 

どうも!四年ぶりくらいに風邪ひいて病院いきました。
病院の看護婦さんが母のように優しくてホッとしました。

 

\今回はFacadeパターンです!/

 

前回の最小知識の原則~PrincipleOfLeastKnowledge

でも出しましたが、Facadeパターンについてまとめます。

 

Facadeパターンとは…

サブシステムの一連のインターフェースに対する、
統合されたインターフェースを提供する。
ファサードは、サブシステムをより使いやすくする
高水準インターフェースを定義する。

 

クラス図

・Facade   …Subsystemをより使いやすく統合したインターフェース

・Client     …ファサードのおかげで作業が簡単になった幸福なクライアン

・Subsystem   …より複雑なサブシステムたち

 

具体的な例

コードはこちら!

 

いろんな電気機器(アンプ/DVDプレーヤー/ポップコーンマシーン)の一連オペレーションを統括したインターフェースをもつ、ホームシアター[Facade]を実装します。

 

・HomeTheaterFacade.php[Facade]
…Subsystemの中で、ホームシアターに必要な
一連のオペレーションを統一したインターフェース

・main.php[Client]
…ホームシアターを使うクライアント

・Subsystem/[Subsystem]
…アンプやDVDプレーヤ、ポップコーンマシーン、
スクリーン、ライトなどの電気機器クラス

 

映画を見るための電気機器の一連のオペレーションを
Facadeパターンで作って、実行した例です。

main.php

$homeTheater = new HomeTheaterFacade(
    $amp,
    $tuner,
    $dvd,
    $cd,
    $projector,
    $screen,
    $light,
    $pop
);
$homeTheater->watchMovie('アナ雪');
$ php src/Facade/main.php
▶︎ 映画を見る準備をします!
ボップコーンマシーンをONにします
ボップコーンを作ります
シアターライトを10にします
スクリーンを下げてセットします
プロジェクターをONにします
プロジェクターをワイドスクリーンモードにします
アンプをONにします
アンプにDVDプレーヤをセットします
アンプにサラウンドサウンドをセットします
アンプにボリュームを5にします
DVDプレーヤーをONにします
DVD「アナ雪」をスタートします

 

Facadeにいろいろ統括系は任せてるので…

Subsystem側は自分の役目に専念できる。
Client側に使いやすいインターフェースをFacadeが提供できるので、
Clientも使いやすい!

 

依存性の高いコードになってしまうこともある!

最小知識の原則~PrincipleOfLeastKnowledgeにも書いたように、
複数のオブジェクトのメソッドを呼び出すことが多くなるので、
ある程度の決められた範囲内のメソッドのみを呼び出さないと、
依存性の高いコードになってしまいます。

なので、以下に気をつけて実装するとマルっ!
1. そのオブジェクト自身のメソッド
2. メソッドの引数として渡されたオブジェクトのメソッド
3. メソッドが作成またはインスタンス化したオブジェクトのメソッド
4. そのオブジェクトのコンポーネント(インスタンス変数で参照されるオブジェクト)[HAS-A関係]のメソッド

 

最小知識の原則~PrincipleOfLeastKnowledge~

「最小知識の原則」についての説明は、
Facadeパターンの章で出てきました。

Facadeパターンは、
サブシステムの一連のインターフェースに対する
統合されたインターフェースを提供するものです。

したがって、Facadeパターンは
複数のオブジェクトのメソッドを呼び出すことが想定されます。
しかし、ある程度の決められた範囲内のメソッドのみを呼び出さないと、
依存性の高いコードになってしまいます。
それを防ぐための原則が
「最小知識の原則」となります。

 

最小知識の原則

「直接の友達とだけ話すこと」
オブジェクト間のやりとりを最小限にするべき。

→多数のクラスが互いに結合し、
システムのある部分に対する変更が他部分に
連鎖してしまうような設計を回避する。

※デメテルの法則 (Law of Demeter, LoD) ともいう。

 

 

以下に属するメソッドだけを呼び出すべき

1. そのオブジェクト自身のメソッド
2. メソッドの引数として渡されたオブジェクトのメソッド
3. メソッドが作成またはインスタンス化したオブジェクトのメソッド
4. そのオブジェクトのコンポーネント(インスタンス変数で参照されるオブジェクト)[HAS-A関係]のメソッド

 

<?php

class Car
{
    //4.このクラスのコンポーネント(HAS-A)の
    //メソッドである、$engine.start()はOK!
    public $engin;

    public function __construct(){}

    //2.メソッドの引数として渡されたオブジェクト$keyの
    //メソッドである$key.turns()はOK!
    public function start(Key $key): void
    {
             //3.メソッドが作成したオブジェクト$doorsの
        //メソッドである$door.lock()はOK
        $doors = new Doors();  
        
        $authorized = $key.turns();
        
        if($authorized){
            $engine.start();
             
               //1.オブジェクト自身のメソッド
                    //である、updateDashboardDisplay()はOK!
            this->updateDashboardDisplay(); 
       
            $door.lock();
        }

    }

    public function updateDashboardDisplay()
    {
        //
    }

}

デメリット

この原則を意識しすぎると、ラッパークラスの記述が多くなり、
複雑になってしまうこともある。

なので、適当に活用する!