イテレーターを(iterator)を使ってみる

 

今回は、ご存知デザパタの
第1章 Iterator 〜1つ1つ数えあげる〜
について自分なりにまとめたいと思います。

 

イテレーター(iterator)とは

何かの集合体を、数える人
→ 何かの集合体(=aggregate)つまり数える対象が必要
→ 何かの集合体(=aggregate)がいてこその役に立つ

参考:
PHPで書き換えてくれてるソース
https://github.com/HappyDays-jQuery/GoF/tree/master/src/Iterator

 

※PHPでは組み込みで複数のインターフェースがあるので便利!
Iteratorインターフェース
IteratorAggregateインターフェース ..など

何かの集合体(aggregate)と、それを数える人(iterator)を別クラスにすることで、
役割分担ができ、疎結合になる。
→ ただし、aggregateとiteratorを別にする必要がない場合は、
両方の役割をもつIteratorAggregateを使うこともできる。

 

こんな感じ

全体コード→https://github.com/kin29/DezaPata/pull/2/files

– Bookクラス
– BookShelfクラス(=aggregate)
– BookShelfIteratorクラス(=iterator)
– コンテキスト(使う側)

BookShelf(集合体)の中にBook(要素)があり、
BookShelfIteratorが本を一つ一つ数えていく感じです。

BookShelfクラス

<?php

/**
 * 何か(=本)の集合体[Aggregate]
 */
class BookShelf
{
....
    public function getIterator(): BookShelfIterator
    {
        return new BookShelfIterator($this);
    }
}

コンテキスト(使う側)

<?php 

$bookShelf = new BookShelf();
$bookShelf->appendBook(new Book('星の王子様'));
$bookShelf->appendBook(new Book('かいけつゾロリ'));
$bookShelf->appendBook(new Book('ミッケ!'));
$bookShelfIt = $bookShelf->getIterator();

while ($bookShelfIt->hasNext())
{
    echo $bookShelfIt->next()->getName() . "\n";
}

実行すると、appendした本の名前が入れた順番に1つずつ表示されます。

$ php contextIterator.php
星の王子様
かいけつゾロリ
ミッケ!

 

イテレータのいいところ

何かの集合体(=aggregate)や数え方(=iterator)を変更しても、
イテレータを使う側には変更の必要がない。

例)
変更前:数え方→集合体へ要素を追加した順番(FIFO)
変更前:数え方→集合体へ要素を追加した逆の順番(FILO)

<?php 

namespace DP\Iterator; 

/**
 * 何か(=本)の集合体を数える人[Iterator]
 *
 * Class BookShelfIterator
 * @package DP\Iterator
 */ 

class BookShelfIterator {

    private $bookShelf;
    private $index;
  
    public function __construct(BookShelf $bookShelf)
    { 
        $this->bookShelf = $bookShelf;
-       $this->index = 0;
+       $this->index = $this->bookShelf->getLength() - 1;
    }

    public function hasNext(): bool
    {
-       return $this->index < $this->bookShelf->getLength();
+       return $this->index >= 0;
    }

    public function next(): Book
    {
        $book = $this->bookShelf->getBookAt($this->index);
-       $this->index++;
+       $this->index--;
        return $book;
    }
}

実行結果

$ php contextIterator_FILO.php
ミッケ!
かいけつゾロリ
星の王子様

 

イテレータ、便利だしスマートですね!

しかし未だ、これイテレータパターン使えるっ
って言う場面に直面したことがないので、
何か集合体を見つけては、ソースに落とし込むとかして
そういう直感を養っていこうと思います。